先日、Yくん(9歳)の下唇の内側にできた粘液嚢胞(ねんえきのうほう)の摘出手術を行いました。

唇や舌、頬など口の中の粘膜には小唾液腺という、唾液(粘液)を分泌して粘膜を湿らせ保護する器官があります。この小唾液腺のパイプがふさがってしまい、唾液がうまく出ていかず、隙間に漏れだした粘液が貯まってくると、粘膜が盛り上がったように見えます。これを粘液嚢胞といいます。

Yくんの場合、以前からこの粘液嚢胞の膨らみが大きくなったり、つぶれて小さくなったりを繰り返していて、すごく気になっていたそうです。

当日この膨らみは直径5㎜程度でした。局所麻酔をしてから摘出、縫合まで約30分かかりましたが、Yくんは落ち着いて治療を受けてくれました。後日抜糸をして全ての処置が終了します。

嚢胞上の粘膜を切開したところ

摘出した粘液嚢胞

かとう歯科医院